四季の郷、秋晴れ

気持ちいいお天気のなか、のんびり四季の郷公園をお散歩しました。

コスモスやイタドリなどの秋の花がきれいに咲いていたり、栗がいくつも落ちていたり(園内の栗拾いは禁止らしいです)、たっぷり季節を感じてきました。

公園の隣のお宅にはいっぱい実をつけたみかんの木が並んでいました。帰りには向かいのお店で柿を買って帰りましたよ。

ひと目でわかる和歌山の柿カレンダー

 9月上旬9月中旬9月下旬10月上旬10月中旬10月下旬11月上旬11月中旬11月下旬
早秋     
中谷早生柿       
刀根早生柿      
平核無柿      
紀の川柿       
富有柿      
太秋        
          
          

 

和歌山のたねなし柿が機能性表示食品に

「和歌山のたねなし柿(和歌山県産中谷早生、刀根早生および平核無)」に含まれる「柿タンニン」を摂取すると、悪玉(LDL)コレステロール値が低減すること、 和歌山県農業協同組合連合会と大阪公立大学、近畿大学生物理工学部・農学部の共同研究によって実証されました。柿タンニンはポリフェノールの一種で、苦味の成分。

この研究結果は消費者庁に提出され、2023年8月に機能性表示食品として認定されました。これにより「和歌山のたねなし柿」の実に特有の成分に基づき、初めて機能性を表示して販売できることになります。

機能性表示食品とは、事業者の責任で、科学的根拠を基に商品パッケージに 機能性を表示するものとして、消費者庁に届け出られた食品です。

和歌山県内における令和4年の柿の収穫量が4万2千トンで44年連続日本一。

 

関連記事

和歌山で誕生した柿の新品種

和歌山県は柿の生産量が全国で量も多く、栽培面積は 2,660haを誇ります。しかし、渋柿が77%、甘柿が23%で、渋柿のうち「刀根早生柿(とねわせがき)」が栽培面積の半数を占め、品種の出荷が10月下旬に集中していたため、その前後で市場に出せる柿がなかったのです。空白の期間に戦力となる柿が栽培できるよう研究を進めてきたのが、「和歌山県果樹試験場かき・もも研究所」(紀の川市粉河)です。

かき・もも研究所の開発によって、生まれたのが「紀州てまり」と「紀州あかり」です。

紀州てまり

紀州てまりの一番の特徴はその大きさ。丸くて大きい実は400g級あり、その名のとおり手毬のようです。「早秋」という品種に「太秋」を交配して生まれた柿で、太秋柿よりも高い17度となっています。

2020年から出荷が始まり、栽培面積は2021年に17.2ha、2022年には55haとなり、期待が高まっている品種です。

紀州あかり

2021年に開発された紀州あかりは紀州てまりよりやや小ぶりで250~300グラムです。果皮は紅橙色で果皮の色が赤い品種「早秋」に多汁で糖度が高い「太秋」を交配して開発されました。

富有より早い10月中旬から下旬に収穫が可能で、脱渋が不要な完全甘柿。糖度は富有と同等かやや高い17前後の豊かな甘みで、シャキシャキとした食感になっています。県が開発したオリジナル品種として、紀州てまりに続く品種です。収穫が始まるのは2025年以降となる予定です。