和歌山県は柿の生産量が全国で量も多く、特にたねなし柿を中心に栽培しています。その味は甘くてまろやかな口当たり。県外からも買いに来る人も少なくなく、和歌山県では9月上旬から収穫が始まり、9月下旬から収穫作業はピークを迎えます。
そんな和歌山のたねなし柿が機能性表示をして販売できるようになりました。柿に含まれるタンニンが悪玉コレステロール値の低減効果が臨床実験で実証され、その機能性を表示して販売できることになりました。
JA和歌山県農などが9月8日に発表した内容によると、JA県農が大阪公立大学や近畿大学などと行った臨床実験の結果で、柿タンニン2.1グラムを4週間毎日摂取することで、被験者の悪玉コレステロール値が10ポイント程度低減する効果が見られたということです。柿タンニンは柿に含まれる渋み成分で、タンニン2.1グラムは、和歌山のたねなし柿の生の果実を1日1個食べることで摂取できる量です。
JA県連はこの研究結果から、県産の中谷早生、刀根早生などの和歌山のたねなし柿を、健康の維持・増進に役立つ成分が含まれることを事業者の責任で表示する機能性表示食品として消費者庁に届け出て、8月2日に受理されました。柿特有の成分が機能性表示食品の関与成分に認定されるのは初めてのことです。また、研究グループでは脳梗塞や心筋梗塞など多くの生活習慣病の予防に期待ができるとしています。
「ジャパニーズスーパーフード」として、日本スーパーフード協会が推奨する果物として認定されている和歌山の種なし柿に注目です。