丸山古墳(和歌山県)

丸山古墳

丸山古墳 石棺

和歌山県紀の川市の貴志川西岸の段丘上にある古墳です。

5世紀に作られた円墳。全体は42×41.5×6.3mの大きさです。結晶片岩の板石を組み合わせた長さは2.0m、幅0.8mの石棺が露出していています。側面には副室と呼ばれる小さな石室が付属しています。石棺の内部から人骨片や土器片、玉類、副室からは鉄刀と甲ちゅう、盗掘跡からは勾玉、また多量の鉄刀や、鉄鉢などが墳丘から出土。

盗掘跡と思われる穴から内部を見ることができます。

多量の鉄製武器が副葬され、貴重な鉄鉢を持つことから、ヤマト政権や紀伊の首長とかかわりをもつ武人的な存在の人物が埋葬された古墳だと考えられています。