treat myselfとpresent to myselfと自分へのご褒美

いつからか使われるようになった自分へのご褒美という言葉も、今や人口に膾炙した存在となりましたね。何かを頑張った自分へのねぎらいに、ちょっとした贅沢や少し高いものを買うこと。でも、精神的に健康に日々の生活を過ごすためのメンテナンス方法の1つであるはずが、私たちはそれすらもどこか言い訳がましく使っていて、「いいよね?許されるよね?」と誰かから承諾を得ようとしてしまいます。

 

一方、英語には似たような言葉に、treat myselfやpresent to myselfというものがあります。” treat~” は、誰かにもてなしやご馳走を振る舞い、相手に気分よく過ごしてもらうこと。” present to” は誰かに贈り物をすること。ご褒美は「褒めるしるしとして与えるもの」。褒めるという言葉にある種の上下関係が含まれていて、またある程度の努力を重ねて成果を上げることが前提となっています。treatやpresentは「好意のしるしとしての振る舞い」です。主客の関係性で、相手にとってふさわしいタイミングと場所と方法で行われます。

 

それを自分に対して行う行為なので、自分を自分でもてなし、なぐさめ、喜ばせる。私はそこに潔さを感じ好感を持つので、美味しいものを食べたり欲しいものを買ったりするときには、ご褒美ではなくtreatあるいはpresentだと思っています。